ロシア産小麦、過去1年間で3000万トンが輸出
7月 06, 2022 18:09 Asia/Tokyo
ロシア農業省は、過去1年間で同国産の小麦3000万トン超が輸出されたと発表しました。
ファールス通信によりますと、ロシア農業省は5日火曜、2021~2022年にかけての農業年度で同国産の穀物3810万トン超が輸出され、うち3070万トンの小麦だったと報告書の中で発表しました。
この農業年度は2021年7月1日から2022年6月30日となります。
ロシアのプーチン大統領は先月、今年収穫される穀物が1億3000万トンを越えうると語っていました。
ウクライナとの戦闘規模が縮小してきていることから、ロシア産小麦の輸出も増加傾向にあり、その価格の安さから、多くの買い手がついています。中にはウクライナにもロシアから小麦を輸入したがっている顧客がいます。それは、他国から輸入すると輸送費が高くつくためです。
小麦の世界価格は、世界の主要な穀物生産国であるロシア・ウクライナ両国が今年2月に戦争を開始した後、急激に上昇しました。
ロシア産の小麦は価格が安いため、これまでウクライナ産を購入していた顧客がロシア産に切り替えたことは、ロシア産の輸出量が増える要因となっています。
ロシアとウクライナは合わせて世界の小麦輸出量の29%を占めており、エジプトやトルコなど世界の小麦上位輸入国にとって主要な供給元となっています。