在ロシアの欧米系銀行、幹部職にロシア人を募集
7月 21, 2022 20:32 Asia/Tokyo
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在ロシアの欧米系銀行、幹部職にロシア人を募集
ロシアに進出している欧米系銀行の間で、現地法人の幹部職にロシア人を募集する動きが広がっています。ロシア政府が外資系銀行による子会社売却を阻止していることが背景です。
ロイター通信によりますと、米シティやオーストリアのライファイゼンバンク・インターナショナルなどは、今月からロシアで人材の募集を開始しました。
ロシアの大手人材紹介会社ヘッドハンターによると、ライファイゼンが7月に276件、シティは84件の求人情報を掲載したということです。
また、ロイター通信が確認したオンライン求人広告によると、ライファイゼンはモスクワで法人顧客向けサービスを行うマネジャーを募集していたほか、シティもクレジットマネジャーとジュニアエキスパートを募集していました。
このほか、イタリアのインテサ・サンパオロとウニクレディト・グループも、顧客サービス、外貨決済、情報通信に関する人材を募集していました。
2月のウクライナ戦争開戦後、ロシアに進出していた欧米系の銀行は現地法人の要職から外国人を外し、同国からの撤退準備を進めていました。
しかし、ロシアの財務当局は、ロシアの銀行が海外で通常業務できない間、ロシアは外国銀行によるロシア子会社の売却を阻止するとしており、外資系銀行の撤退が困難になりました。
こうした背景から、これらの銀行によるロシア人スタッフの募集が増加しているとみられます。
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