サッカー・ユーロ2016、ISISへの恐怖の中で開幕
サッカー欧州選手権・ユーロ2016が、10日金曜、フランス・パリで、フランス対ルーマニアの試合と共に開幕します。
IRIB通信によりますと、フランスとルーマニアの開幕戦は、10日、パリ・サンドニのフランス・スタジアムで行われます。
フランスで開催された1998年のワールドカップ、2000年のUEFA EUROで選手として優勝を遂げた47歳のフランス代表ディディエ・デシャン監督は、その経験を活かし、フランスのヨーロッパ王者への返り咲きを狙っています。
開催国フランスは、準備のできている選手たちを起用し、優勝候補の筆頭となっています。とはいえ、デシャン監督は、ここ数ヶ月の様々な不始末が原因で、カリム・ベンゼマ選手とフランク・リベリ選手を代表に選出しませんでした。
フランスの注目選手は、MFのポール・ポグバ、FWのアントワーヌ・グリエーズマン、キングスレー・コマン、オリビエ・ジル、そしてGKのウーゴ・ロリスなどです。
フランスは、10日、開幕戦でルーマニアと対戦し、ハンガリーの審判が主審を務めます。
こうした中、ユーロ2016の特に開幕戦は、ISISのテロ攻撃の危険に晒されています。
このため、フランスの政府と治安当局は厳戒態勢を敷いています。
ここ数日、フランスでは警戒態勢が強化され、開幕の3日前には、フランスに125キロの爆薬を持ちこみ、テロ攻撃を計画していたテロリストが逮捕されました。
いずれにせよ、フランスでは昨年、フランスとドイツの親善試合が行われていたスタジアムなど数箇所でISISのテロ攻撃が起こり、百人以上の死者を出しており、同国の人々は、こうした攻撃の再発におびえる中、ユーロ2016の開幕を迎えます。