ソロモン諸島が、米巡視船の寄港を拒否
(last modified Sat, 27 Aug 2022 10:41:11 GMT )
8月 27, 2022 19:41 Asia/Tokyo
  • 米巡視船
    米巡視船

南太平洋の島国・ソロモン諸島が、アメリカ沿岸警備隊の船舶の寄港を拒否し、同諸島への中国の影響力が拡大しアメリカとの関係が悪化していると見られています。

中国政府は今年4月、ソロモン諸島との間の安全保障協定を結んだことを発表しています。この協定の調印により、中国は太平洋上に初の海軍基地を持てることになり、ソロモン諸島に近いオーストラリアは、この協定についての懸念を表明していました。

中国はこの協定に調印後、ソロモン諸島に物流サービスを提供するだけでなく、自国の軍隊も駐留させられるようになります。さらにソロモン諸島当局の要請があれば、中国警備隊の派遣も可能です。

今回、ソロモン諸島政府がアメリカ巡視船に寄港許可を与えないという対応を取ったことは、同国が西側と距離を置きつつあることを示しています。

フランス通信によりますと、ソロモン諸島は26日金曜、首都ホニアラの港へのアメリカ巡視船の寄港を拒否しました。この巡視船は、同港で補給や定期検査を行う予定でした。

同船の所属するアメリカ沿岸警備隊は26日、発表した声明で寄港拒否された日時には触れずに、「巡視船オリバー・ヘンリーは、ソロモン諸島で定期検査を受ける予定になっていたが、ソロモン諸島政府は寄港要請に返答しなかった」と説明しました。

また、「米国政府は、ソロモン諸島政府とのやり取りを続けており、今後行うあらゆる要請が受け入れられることを期待している」と続けました。

 


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