欧州で、物価高騰への抗議の波が増大
(last modified 2022-10-11T07:24:33+00:00 )
10月 11, 2022 16:24 Asia/Tokyo

ユーロ圏諸国で、前代未聞のインフレ、特に食品の大幅値上げにより抗議行動やデモの波が発生しています。

ロシアのニュース局・ロシアトゥデイによりますと、ユーロ圏での年間インフレ率は遂に2ケタ台に達しており、特に食品は過去わずか2ヶ月間で前代未聞の40%以上の値上がりを記録しています。

こうした物価高により、複数の国で市民による抗議行動が発生しています。

イタリア、ドイツ、オーストリア、チェコといった国では抗議者らが街頭に繰り出し、物価高に抗議しました。そのうちの一部は、「市民のポケットへの攻撃」の異名をとっています。

イタリアでは、抗議者らが物価の高騰を笑止の沙汰だとし、「請求書を支払わない」と主張しました。

チェコでも、欧州首脳会合の開催を翌日に控えて、政府や国の経済政策に抗議する大規模なデモが実施されました。

さらに、オーストリア・ウィーンでも市民が「政治家はEUやNATO北大西洋条約機構のロビー団体とのゲームに加わるのではなく、自国民の要求に傾聴すべきだ」と主張しています。

去る2月末に発生したウクライナ危機に伴う物価高は、そのほかのヨーロッパ諸国でも大問題を引き起こしており、これまでにもイギリスやベルギー、ハンガリーなどでも市民によるストライキやデモが発生しています。

 


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