在ウィーン国際機関ロシア代表、「核合意を白紙に戻す口実は存在しない」
(last modified Tue, 18 Oct 2022 07:38:59 GMT )
10月 18, 2022 16:38 Asia/Tokyo
  • 在オーストリア・ウィーン国際機関のウリヤノフ常駐代表
    在オーストリア・ウィーン国際機関のウリヤノフ常駐代表

在オーストリア・ウィーン国際機関のウリヤノフ常駐代表が、「対イラン核合意を白紙に戻す口実は存在しない」と語りました。

イルナー通信によりますと、ウリヤノフ常駐代表はツイッターで、核合意復活を目指すウィーン協議をめぐるリャブコフ・ロシア外務次官の表明を掲載するとともに、「私の見るところ、核合意復活という目標はこの11月後半に達成されると思われ、核合意を白紙に戻す言い訳は存在しない」と述べています。

これに先立ち、リャブコフ露外務次官は同国のリアノーボスチ通信とのインタビューで、核合意復活問題について、「核合意成立は可能だが、非常に多くの外的要因が状況に影響を与えている」とコメントしていました。

アメリカ議会に近いメディアの政治専門紙ザ・ヒルのインターネットサイトは最近、「西側諸国が交渉のテーブルを離れ、核合意の破棄を正式に発表し、引き金メカニズムを起動して、イランに最大限の圧力行使を始める時が来ている」と主張していました。

こうした中、アメリカや世界の政治家は、トランプ前米大統領の在任中に実施されたイランに対する最大限の圧力政策の失敗を繰り返し認めてきています。

イラン代表団の率先的行動により、違法な対イラン制裁の解除に焦点を当てた交渉は一連の進展を見せていました。

しかし、西側関係国、特にジョー・バイデン米政権が、トランプ前政権の違法行為の影響の補償を先延ばしし、最大の圧力キャンペーンを継続していることから、核合意復帰へのアメリカの真意に疑問符がつけられるとともに、交渉プロセスが長期化しています。

核合意復活交渉に参加している国のほとんどは、交渉のより迅速な妥結を望んでいますが、最終合意の成立には、残りのいくつかの重要な問題に関するアメリカの政治的決定が待たれる形となっています。

イラン側は、「アメリカ側が現実的な行動をとれば、ウィーン交渉で合意成立の可能性がある」としています。

イランが思惑とする合意は、可能な限り制裁が解除され、地域がその実施により利益を得るような合意です。

 


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