アメリカが再度、石油備蓄の市場放出を計画
10月 18, 2022 18:22 Asia/Tokyo
アメリカが原油価格の高騰阻止を目的に、新たに自国の石油備蓄の一部の市場放出を計画しています。
米国際情報サイト・ブルームバーグによりますと、アメリカは市場のバランス及び、原油価格を現時点の水準に維持する目的で、自国の石油備蓄のうち、1000万~1500万バレルの石油を市場に放出しようとしています。
これ以前に、OPECプラス(OPEC石油輸出国機構加盟国とその他の産油国)は、今年11月から産油枠を日量200万バレル削減することで合意していました。
この措置は、産油国が原油価格の下落の阻止の意向があることを示しています。
西側諸国の大半は、ロシアのエネルギー部門に制裁を行使したため、現在では自国内での燃料価格の高騰やインフレといった問題に遭遇しており、供給削減に向けたOPECの決定は、西側諸国で経済停滞を招く可能性があります。
こうした中、OPECのアル・ガイス事務局長はこれに先立ち、「産油枠削減というOPECの決定は、適切な時期に下された正当なものだ」としています。