EUボレル氏、「核協議は正しい方向にない」
11月 08, 2022 17:06 Asia/Tokyo
EUのボレル外務・安全保障政策上級代表が核合意に関して、アメリカが違法に離脱し欧州が定められた責務を履行しなかったことには触れずに、「協議は正しい方向に進んでいない」と主張しました。
このボレル氏の一方、イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相は、3日木曜夜、前日に行った同氏との電話会談についてツイッターで、「この電話会談では、イランが交渉をできるだけ早く終わらせる準備があると、改めて強調された」としていました。
違法な対イラン制裁の解除に焦点を当てた協議は、イラン代表団の率先的行動により、一連の進展を見せていました。
しかし、西側関係国、特にバイデン米政権が、トランプ前政権の違法行為の影響の補償を先延ばしし、「最大の圧力」政策を継続していることから、核合意復帰へのアメリカの真意に疑問符がつけられるとともに、交渉のプロセスは長期化していました。
協議に参加している国々のほとんどは、これが早期にまとまることを望んでいますが、最終的な合意に到るには、残された複数の重要な問題に関してアメリカの政治的決定が待たれています。
イランは、アメリカが現実を見て行動するならば、ウィーン協議は合意に到る可能性があるとしています。