米民主党が上院で多数派維持の見通し、下院は決着まで数日が必要
11月 13, 2022 14:12 Asia/Tokyo
米中間選挙の上院選で、民主党が多数派を維持する見通しです。
ロイター通信が13日日曜、報じたところによりますと、今回の選挙で接戦となっていたネバダ州で、民主党の現職キャサリン・コルテズマスト氏が共和党のアダム・ラクソルト氏に勝利する見通しが出てきました。
民主党は前日のアリゾナ州に続くネバダ州での勝利で、上院の議席が少なくとも50議席となり、上院議長を兼務するハリス副大統領が決裁票を投じることができるため、上院で多数派を維持することになります。
これにより、上院選の結果はジョージア州を残すのみとなりました。なお、同州では12月6日に民主党現職のラファエル・ワーノック氏と共和党のハーシェル・ウォーカー氏による決選投票が行われます。
野党共和党の優勢が予測された今回の選挙は、民主党の挽回で異例の大接戦となり、上院は5日目で決着しました。
一方、下院選は共和党が多数派奪還に近づいていますが、カリフォルニア州などでまだ結果が出ておらず、多数派が決まるまでに数日以上かかる可能性があります。
12日時点のエジソン・リサーチ予想によりますと、過半数を218議席とする下院で民主党は205議席獲得しています。
今回の中間選挙では共和党の「赤い波」が上下両院を席巻するとみられていましたが、予想を覆す結果となりました。