国連が、ウクライナによる露投降兵虐殺についての調査を要求
-
ウクライナによる露投降兵虐殺
ウクライナ軍が投降したロシア兵10人以上を虐殺した様子を写したとされるビデオ映像について、国連が詳細な調査を要求しました。
ロシアのスプートニク通信によりますと、国連事務総長のファルハン・ハク副報道官はブリーフィングで、この件について表明しました。
投降したロシア兵の虐殺映像については、米紙ニューヨーク・タイムズもこれより先に、正真正銘のものであると報じていました。報道は、投降兵がいずれも至近距離から射殺された模様であるものの、どういった状況で投降兵の虐殺が行われたかについては謎が残るとしています。
このビデオ映像について記者にコメントを求められたハク副報道官は、「我々は誰がそれを行ったかに関わらず、あらゆる人権侵害に懸念を抱いている。皆さんは先週、ウクライナ国連人権監視団のマチルダ・ボグナー団長が行った報告書をご存知だ。その中ではウクライナ側によって殺害されたと報じられている捕虜の問題が指摘されているが、それは記者と世界の関心を集めている。これは注意を向けるべき問題であり、詳細に検討されるべきである」と回答しました。
ロシア国防省はこれより前、ウクライナ軍が投降したロシア兵10人を虐殺したと発表していました。ウクライナ軍が捕虜を虐殺したとされる映像は、今月18日にSNSで公表されています。
ロシア人権評議会のワレリー・ファジェエフ議長によれば、虐殺はルガンスク人民共和国のマケエフカ(マキイフカ)村で発生したということです。ロシア側は国際的調査の実施を要求していますが、これに対しウクライナの人権委員会は、ロシア兵が発砲したため応戦したとしてロシア側に責任があるとの考えを示しています。