ロシア外相が、アジア太平洋におけるNATOの勢力拡大に関して警告
(last modified Wed, 07 Dec 2022 11:51:13 GMT )
12月 07, 2022 20:51 Asia/Tokyo
  • ロシアのラブロフ外相
    ロシアのラブロフ外相

ロシアのラブロフ外相が、アジア太平洋地域におけるNATO北大西洋条約機構の勢力拡大について警告しました。

ロシアと中国はこれまでに繰り返し、ヨーロッパの同盟国とともにアジア太平洋地域を軍事化しようといるアメリカの企みが、21世紀の世界経済および商業の中心地とされるこの戦略的地域の緊張や不安定化につながっていくと指摘しています。

イルナー通信によりますと、ラブロフ外相は7日水曜、アジア太平洋地域に広がるNATOの影響力の危険性について警告し、「NATOの防衛線は南シナ海にも延びることになる」と述べました。

NATOは6月の戦略文書で、中国が経済および軍事面の大国になっており、NATOの利益、安全、価値感にとっての問題になるとしました。

2010年のNATO戦略では中国についての言及はなく、当時西側は同国を主に危険のない貿易相手国や生産拠点と見なしていましたが、今回のこの文書では、そのモデルが変更されたことが示されました。

NATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長は、先日スペインのマドリードで開催された第68回NATO年次総会において、加盟諸国に対し、ロシア産エネルギーへの依存を徐々に断ち切ることを求めながら、中国への新たな依存関係を作り出すことには注意するよう呼びかけています。

 


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