米銀BOA、「原油価格は来年100ドルに到達」
12月 14, 2022 19:38 Asia/Tokyo
アメリカの銀行BOAバンク・オブ・アメリカが、「ヨーロッパ産銘柄のブレント原油の国際価格は、中国での需要の回復、ロシアの供給の減少、OPEC石油機構とそれ以外の産油国が構成するOPECプラスによる全面的減産実施により、来年には1 バレルあたり平均100 ドルに達するだろう」との予測を示しました。
BOAはまた、FRB米国連邦準備制度理事会の金融政策の動きの緩やかさや非積極性、さらに中国経済の成功裏の再開により、ブレント原油の国際価格が再び急速に1バレルあたり90ドルを超えると予測しました。
世界経済の低迷により燃料需要が減少するのではないかという懸念から、原油価格もこれに合わせるように、最近着実に下落しており、各銘柄は今年第2四半期に価格下落で終わる勢いとなっています。
これに対してBOAは、「ブレント原油は12日月曜の取引で1バレルあたり75.95ドルとなっていた。だが、中国で新型コロナウイルス関連の制限が緩和されて石油需要が回復したこと、またEUの制裁によりロシアの原油供給が1日あたり約100万バレル減少したことを受け、来年には1バレルあたり平均100ドルに達する」との予測を示しました。
さらに、「これらの要素に加えて、OPECプラスによる200万バレル減産の完全実施も価格を押し上げることになるだろう」ともしました。
こうした中、様々な技術・政治的要因での供給不足に対する市場の懸念から、原油価格は2日連続で上昇し、1バレルあたり79 ドルを超えました。