トランプ氏、「米は末期がん患者のように死につつある」
ドナルド・トランプ前米大統領が、アメリカを死期が近い末期がん患者のようなものだとしました。
アメリカでは2021年1月6日、トランプ氏支持派らの集団が米国会議事堂を襲撃しましたが、同氏はこれに先立ち、支持者らに対し、米大統領選でのバイデン現大統領の当選を確認する国会の審議の場に抗議するよう求めていました。
この襲撃により、議会では数時間にわたり選挙結果の確認審議作業が中断されたほか、少なくとも5人が死亡、数十人が負傷しました。
タスニーム通信によりますと、トランプ氏は、1月6日に発生した議事堂襲撃事件を調査する下院特別委員会(通称:1月6日委員会)が反トランプ的な作業を続行したことから、「わが国は病魔に冒されている。それはまるで死期が近い末期がん患者のようなものだ」と述べています。
1月6日委員会は、扇動、議会調査の公式プロセスの妨害、アメリカ社会を欺くための陰謀といった容疑で、トランプ氏を相手取った刑事告発を司法省に求めることを検討しています。
トランプ氏はまた、「ねじくれたFBI米連邦捜査局、いわゆる”司法”や”情報”と呼ばれる省庁、民主党およびそのシステムのすべては、癌細胞である」と語りました。
ا1月6日委員会によるこのような決定は、同事件における重要なステップです。それは、2022年11月の中間選挙において共和党が下院で勝利し、2023年1月から下院の多数派となることが決まった後だからです。1月6日 委員会は、現在の下院会期終了とともに自動的に解散となります。そこから同委員会は、同事件に関する調査をまとめて、年末までにその結果を公表することを考えています。
一方、米司法省は、さまざまな議会委員会による調査結果の評価を義務付けられてはおらず、同事件についても独自に調査を行うことができます。