バイデン氏宅から新たに5ページの機密文書が発見
バイデン米大統領の私的オフィスなどから副大統領時代の機密文書が見つかった問題で、ホワイトハウスは14日土曜、同氏の自宅から新たに5ページの機密文書が出てきたと発表しました。
米CNNによりますと、この問題では、バイデン氏のオフィスに続いて自宅でも機密文書1点が発見されたことが今月12日に発表され、同じ日にロバート・ハー特別監察官が任命されていました。
サウバー大統領特別顧問は、バイデン氏宅の調査が今月11日夜には完了したと述べていました。
サウバー氏によれば、同日に見つかった文書を司法省当局者らに引き渡そうと、12日夜に同氏宅で作業していた時、さらに5ページが見つかった、ということです。
ホワイトハウスはこの件をめぐり、透明性に欠けるとの批判を受けています。
最初にオフィスで10点の文書が見つかったのは昨年11月2日でしたが、公表されたのは今月9日のことでした。
この問題を担当するバイデン氏の個人弁護士、ボブ・バウアー氏は14日、調査の公正性を守るために公表を避ける必要があったと説明しました。
事情を知る関係者によると、ほかにも未調査のオフィスなどがあり、機密文書が見つかる可能性も残っているとみられます。
バウアー氏はさらに、「詳細を公表すれば当局による情報収集の妨げになる恐れがある」とも主張しています。
また、「機密の表示がある文書が見つかった箱やファイルはそれ以上手を付けず、文書の内容も閲覧せずに当局に連絡するというルールに従ったため、個人弁護士の立場で正確なページ数や内容を把握することは不可能で、全容が公表されるのは当局による調査が完了した後になる」と述べました。
ホワイトハウスは、文書が不注意で紛れ込んでいたことが調査で判明するはずとの立場を示しています。