カナダが、100年間の児童虐待に対し20億ドルの賠償金を支払う
1月 23, 2023 16:38 Asia/Tokyo
カナダが、国内寄宿学校での1世紀近くにわたる児童虐待に遭遇した先住民コミュニティの生存者に、21億ドルの損害賠償金を支払っています。
カナダの先住民らは、「死の学校」での経験について語る際には殺害や性的暴行、恐喝や自殺といった語彙の一部を使用しています。これらは、世界で常に人権を主張する国での恐ろしい犯罪の現実です。
カナダでは、1874年から1996年にかけて、15万人以上の先住民の子どもたちが家族から引き離され、寄宿学校に送られました。
これらの子供たちの多くはこの寄宿学校で、自分たちの母語を話すと殴打されたうえ、十分な食事も与えられず、性的虐待を受けるなどの扱いを受け、TRCカナダ真実和解委員会はこれを文化的ジェノサイドと認定しています。
フランス通信によりますと、325件のカナダ先住民集団の苦情を受けて、カナダ政府は損害賠償金の決定と支払いを余儀なくされました。
これらの集団の声明では、「損害賠償金は、先住民族の母語や文化の回復、生存者の支援・ヒーリング、彼らの文化遺産への復帰に充てられる」と述べられています。
過去2年間で、先住民族の子弟専用の寄宿学校で数百もの無名の墓が発見された後、ローマ教皇フランシスコは、先住民族の子供たちが虐待された学校にカトリック教会が関与していたことについて、カナダの先住民族に謝罪しました。
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