ウクライナ国防相引責辞任へ、 省内の汚職疑惑で
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ウクライナのオレクシー・レズニコフ国防相
ウクライナのオレクシー・レズニコフ国防相が省内の汚職疑惑を受けて引責辞任し、後任に同省の情報局長が就く見通しです。
フランス通信が6日月曜、報じたところによりますと、ウクライナのゼレンスキー大統領が創設した与党「国民の奉仕者」のアラハミヤ会派長は5日日曜、「レズニコフ国防相が任を解かれ、後任にはキリロ・ブダノフ情報局長が就任する」と語りました。
アラハミヤ氏は今回の交代の理由について、SNSのテレグラムで、「時と状況によって強化と再編成が求められるためだ」と説明しています。
なお、レズニコフ氏は戦略産業相に任命されるということです。
この交代劇が確認されれば、「ロシアが多方面から大規模作戦を近く実施する」とウクライナ政府と同盟国が予想する中で、国防相が交代することになります。
レズニコフ氏は2021年11月に国防相に就任し、西側諸国からの兵器調達を担い、ウクライナ軍の強化に貢献してきました。
しかし、国防省では汚職スキャンダルが相次いで浮上した上、食材調達で小売価格の2〜3倍の契約を結んだとして批判を浴び、先月には次官が解任されていました。
省内の混乱が現場の部隊に波及すれば、士気や戦況に微妙な影響を及ぼす可能性もあります。
なお、この日記者会見したレズニコフ氏は、進退を決めるのはゼレンスキー氏だけだとし、「良心の呵責(かしゃく)は一切ない」と述べました。
ゼレンスキー大統領は今週、汚職取り締まりを強化し、EU欧州連合加盟交渉を年内に開始したいと述べていました。
しかし、ウクライナのこうした傾向や、同国に対する欧米諸国の軍事支援、ひいてはNATO北大西洋条約機構の東方拡大への傾向は、逆にウクライナ危機の長期化を招いた形となっています。


