豪、「台湾めぐる戦争での対米協力は約束にない」
(last modified Sun, 19 Mar 2023 10:01:58 GMT )
3月 19, 2023 19:01 Asia/Tokyo
  • オーストラリアのマールズ副首相兼国防大臣
    オーストラリアのマールズ副首相兼国防大臣

オーストラリアのマールズ副首相兼国防大臣が、「我々は、台湾をめぐる戦争が起きた場合に米国に協力するとは約束していない」と述べました。

英ガーディアン紙によりますと、マールズ大臣は19日日曜、アメリカ、イギリス、オーストラリアの3カ国による安全保障枠組み・AUKUS(オーカス)に関して、この先に考えられる中国との紛争でアメリカに協力することを意味しないとして、「我々は、台湾をめぐる戦争で米国に協力することは全く約束していない」と強調しました。

同大臣は、オーストラリアが従来どおり長期の兵器計画を維持すると説明する中でこのような発言を行い、続けて、「米国とイギリスの助力を受けた数百億ドルを費しての原子力潜水艦建造計画は、すでに始まっている。この計画は2050年代半ばまで続く予定だ」としました。

一方、「急速な中国の軍事力増大により、我々の住む地域の戦略的展望が描かれていくだろう」と述べました。

また、「AUKUSの下でオーストラリア海軍に加わる予定の原子力潜水艦は、南シナ海での貿易や航行および飛行の自由を維持するというオーストラリアの国益に役立つだろう」と強調しました。

ガーディアン紙によれば、アメリカは2030年代に最大5隻のバージニア級原子力潜水艦をオーストラリアに売却する予定だということです。

マールズ大臣は、「オーストラリアは、バージニア級原子力潜水艦の購入と引き換えに台湾をめぐる戦争が勃発した際には米国へ協力すると、はっきりともしくは言下に約束したか」という質問に対し、「それは絶対にない!私はこれ以上にないほど明確にこの返事をする」と答えました。

 


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