米ファースト銀が公的管理下に、JPモルガンが全預金引き継ぎ
May 01, 2023 20:53 Asia/Tokyo
米ファースト・リパブリック・バンクが史上2番目の規模で経営破綻 しました。
ロイター通信によりますと、米カリフォルニア州金融当局は1日月曜、米連邦預金保険公社(FDIC)が経営不振の中堅銀行ファースト・リパブリック銀行を公的管理下に置き、資産をJPモルガン・チェース銀行に売却すると発表しました。
FDICは声明で、同行の処理で預金保険基金が負う費用は130億ドル程度になるとの見通しを示しました。なお最終的なコストはFDICの管理が終了した時点で決まります。
ファースト銀の資産は去る4月13日時点で2291億ドル。預金は1039億ドルだったとされています。
米銀の破綻はシリコンバレー銀行とシグネチャー銀行に続くもので、過去約2カ月で3行目となります。
JPモルガン・チェースは、ファースト銀の大半の資産を取得し、預金保護対象外のものを含め全預金を引き継ぐ見通しです。
JPモルガン・チェースの会長兼最高経営責任者(CEO)であるジェイミー・ダイモン氏は、行動を求める政府の呼びかけに応じたと述べ、「当行の財務力や能力、ビジネスモデルによって預金保険基金のコストを最小限に抑えることができた」と説明しました。
JPモルガンは、今回の取引に伴い約26億ドルの一時利益(税引き後)を計上するとの見通しを表明しました。
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