ロシア安保会議副議長、「西側は世界を勝者ない第三次世界大戦へ向かわせる」
May 13, 2023 16:07 Asia/Tokyo
ロシア国家安全保障会議副議長のドミートリー・メドベージェフ氏が、第11回サンクトペテルブルク国際法フォーラムで、ウクライナ政府を支援する欧米のパトロンは必死になってウクライナに致死兵器を送り続けており、事実上、そこに勝者はあり得ない第三次世界大戦へ事態を向かわせていると述べました。
メドベージェフ氏はさらに、「我が国に対して本格的なハイブリッド戦争が開始されたことは明白だ。我々の敵に対してその米国と欧州のパトロンはあらゆる種類の致死凶器を送り続け、ロシア国境地域におけるテロを鼓舞し、破壊工作や政治的な暗殺を実行しており、事実上、事態を第三次世界大戦、世界的な大惨事に向かわせている。ご存知のとおり、定義上、そこに勝者はあり得ない」と述べました。
また、キューバ危機の際にソ連のミサイルを恐れた米国が現在、自らNATO北大西洋条約機構の兵器をロシアの国境近くに集結させていることに触れ、「キューバ危機の際、米国が世界的なヒステリーを引き起こすことになったソ連のミサイルは、どれだけあっただろうか?その一方で現在、NATOの監督下にある地域では、短期間のうちにどれだけの量の兵器が我が国の国境近くに集められたか?問題は、実際に世界を破滅の脅威に近づけているのは誰か、ということだ」と指摘しました。
ロシア・ウクライナ間の戦争は2022年2月末に勃発しました。それ以来、特にアメリカを初めとした西側諸国がウクライナに武器を供与したことで、この軍事対立は激化しました。西側諸国と米国はさらに、ロシアへ制裁も行使しています。
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