May 24, 2023 20:41 Asia/Tokyo
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ボリビア政府が、南米地域の二大国であるブラジルとアルゼンチンに続き、中国との貿易において米ドルに代わり人民元を使用すると発表しました。

ボリビアのルイス・アルセ大統領と同国の商業界代表者らは、中国との貿易において人民元を使用することで合意しました。中国中央銀行は、業務円滑化のために南米諸国に支店を開設する計画を発表しています。

通商取引において米ドル以外の通貨を使用する政策は、ロシア、ベネズエラ、アルゼンチン、ブラジルによって、しばらく前から提案されてきました。

今回のボリビアの決定に先立ち、フランスでもマクロン大統領が、「欧州は特権的な米ドルに依存すべきではない。戦略的独立を保てなければ、欧州は歴史から消え去る危機にさらされることだろう」と警告していました。

IMF国際通貨基金のゲオルギエワ専務理事もこれに関連して、現在世界的に米ドル離れが起きていると指摘しながら、「近年、各国が米経済への依存をやめようとしていることから、米ドルへの依存度を下げようする動きが加速していると述べています

ニュースサイト・ブルームバーグの記事によれば、世界の貿易における人民元使用割合は2010年までは1%未満であり、一方で米ドルは全体の83%を占めていました。しかし昨年3月、人民元はその割合を48%にまで伸ばし、47%だった米ドルを始めて上回り、世界の貿易で最も使用される通貨となりました。

 


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