6月 11, 2023 15:33 Asia/Tokyo
  • ノルドストリーム爆発
    ノルドストリーム爆発

ドイツの捜査当局の調査から、ロシアから欧州に天然ガスを送る海底パイプライン「ノルドストリーム」の爆発について、破壊工作を実施したグループがポーランドを活動拠点としていた可能性が浮上しています。

ロイター通信が10日土曜、米紙WSJウォール・ストリート・ジャーナルの報道として伝えたところによりますと、ドイツの捜査当局は昨年9月に発生した欧州向け天然ガスパイプライン「ノルドストリーム」の爆発について、破壊工作を実施したグループがポーランドを活動拠点としていた可能性を示す証拠を検証しているということです。

同紙の報道ではまた、当局はノルドストリームの爆発に関与したとされる船舶「アンドロメダ」の2週間の航海を完全に再現しており、この船舶が目標から外れてポーランドの海域に入ったことが無線・航行装置などのデータで示されたということです。

これに対し、ドイツ連邦刑事庁とポーランド首相府は現時点でこの件に関するコメントを差し控えています。

一方で、米紙ワシントン・ポストは今月6日、ノルドストリームで爆発が起きる約3カ月前に米当局がウクライナ特殊部隊による攻撃計画に関する情報を入手していたと報じていました。

なお、ウクライナのゼレンスキー大統領は今月7日、ドイツのメディアに対し、「ウクライナは同パイプラインを攻撃していない」と述べました。

2022年9月、「ノルドストリーム1」と「ノルドストリーム2」が複数回の水中爆発によって破損しガス漏れが発生しました。この事件についてはこれまで、西側諸国は破壊工作の可能性があるとして調査を進めている一方、ロシアは西側諸国の行動として非難してきました。

 


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