著名ジャーナリスト・ハーシュ氏、「アメリカの威信は失墜」
アメリカ人ジャーナリストのシーモア・ハーシュ氏が、特にウクライナ戦争勃発後にアメリカの威信が失墜した事実を認めました。
イルナー通信によりますと、ハーシュ氏は11日日曜、あるネット番組による元英国議員のジョージ・ガールヴィー氏とのインタビューで、「世界において日増しにアメリカの威信・信用性が失墜していく中、ロシアに対する世界規模での支持は増大している」と述べています。
このアメリカ人ジャーナリストはまた、「特にアフリカ、中央アジア、南アジアにおいて、対米支持からロシア支持に転向した国の割合は注目に値するほどである」と語りました。
アメリカの雑誌ニューヨーカーやニューヨーク・タイムズ紙でジャーナリズムに携わった経歴を持つハーシュ氏は、制裁発動後にロシアが自暴自棄になると思い込んだ西側諸国の誤算とは裏腹に、我々は「ロシアの物事はうまくいっていない」としか言えないと説明しました。
また、米国の最近の挫折と失敗を列挙する中で、中国の仲介によるイランとサウジアラビアの国交再開合意、そしてサウジ・中国間の貿易関係の増大を指摘し、「この傾向は、米国の世界的な信頼がいかに失われているかを示している」と述べています。
ハーシュ氏はこれ以前にも、バルト海からロシア産ガスをヨーロッパに移送する天然ガスパイプライン・ノルドストリーム爆破に関して、アメリカ政府に疑惑の矛先を向けていました。
ハーシュ氏はこの問題に関して、自分が思うにアメリカ人潜水夫らはジョー・バイデン現米大統領の命令によりノルド・ストリーム・パイプラインの下に爆発物を仕掛けており、彼らが昨年9月の爆発事故の実行犯だと考える、としています。
米ホワイトハウスのワトソン報道官はこれに反論し、「ハーシュ氏の発言は完全に不当である」として、これを強く非難しました。