6月 18, 2023 22:35 Asia/Tokyo

イタリアで、市民らがウクライナへの武器供与の継続とメローニ伊首相の経済・社会政策に抗議し、デモを実施しました。

国際通信イランプレスによりますと、イタリア首都ローマ中心部の街路において17日土曜夜、様々な階層の市民ら約2万人が、雇用の死守ウクライナ戦争への反対を訴えてモを行いました。

 

伊での抗議デモ

 

これらのデモ参加者はまたインフレの上昇、雇用安定の欠如、低賃金、医療問題にも抗議しました。

 

伊での抗議デモ

 

イタリア国会議員の1人、ミケーレ・グビトーサ氏は、反政府デモの傍ら、イランプレス記者に対し、「このデモは、政府が社会の弱者に損をもたらし、富裕層の利益のみを目的としている政府の誤った決定に反対する形で開催された」と語りました。

デモ参加者らはまた、反政府スローガンを叫び、ウクライナへの武器送付の停止を要求しました。

 

伊での抗議デモ

 

ある高齢の抗議者女性はイランプレス記者に対し、「私たちはこの好戦主義的な政府に反対すべくデモに参加した。政府はウクライナ戦争に国の予算を使うのではなく、特に教育や医療の分野での国民生活の改善に予算を使うべきだ」とコメントしています。

 

伊での抗議デモ

 

デモ参加者らは平和の旗と反ウクライナ戦争反NATO北大西洋条約機構のプラカードを掲げ、「戦争を止めよ、戦争は狂気だ」とのスローガンを連呼しました。

 

伊での抗議デモ

 

さらに、元イタリア下院議長のロベルト・フィコ氏は、今回の反政府デモの傍らでイランプレス記者に対し「我々はウクライナ和平のための解決策を見いだすべきだ。紛争当事者らは交渉のテーブルに着くべきだ。それは、和平しか方法はないからである」と述べました。

 

伊での抗議デモ

 

ウクライナ戦争勃発から1年以上が経過した現在、この戦争の継続が社会・政治的分裂の増大、特にイタリアや他のヨーロッパ諸国における経済問題の増大を引き起こしていることが浮き彫りになっています。

 


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