ウクライナへの供給兵器、故障が3割 未受領分も1100億円超
(last modified Tue, 20 Jun 2023 11:43:17 GMT )
6月 20, 2023 20:43 Asia/Tokyo
  • ウクライナ軍に供給される兵器
    ウクライナ軍に供給される兵器

ウクライナ軍に供給される兵器が同国到着前にすでに本格的な修理が必要な状態だったという事態が、数多く発生しています。

ニューヨーク・タイムズ紙がウクライナ政府の資料を引用して報じたところによりますと、ウクライナがすでに支払い済の武器の供給契約の一部または全部が履行されないことも時に起きているということです、

ウクライナは2022年12月末時点で、8億ドル(約1133億円)相当の武器が未受領のままとなっていました。

ウクライナのヴォロディミル・ガブリロフ国防次官はニューヨーク・タイムズからの取材に対し、ウクライナが支払いを済ませたにもかかわらず、期待した武器が受け取れないケースは珍しくないため、ウクライナ軍は2023年には購入を分析し、問題のある契約者を除外するようになったと語っています。

このような支払済の兵器の未納入問題に加え、ウクライナは送られてきた装備に欠陥がある事態にも直面しています。ガブリロフ国防次官は、西側の榴弾砲が品質に大きな問題があったケースもあったとして、「(武器は)贈り物であることを念頭に置いておかねばならない」としました。

ニューヨーク・タイムズ紙は、ウクライナの複数の役人の話を引用し、ウクライナ軍に供給される装備品の一部は届いた時点ですでに使用できない状態で、直ちに部品交換に回されるために、ウクライナの軍備の約30%が常時、故障した状態にある報じており、同紙が取材した専門家も、30%は高い数値だと指摘しています。

 


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