マスク氏のツイッター閲覧可能数制限で、ユーザー混乱
短文投稿サイトのツイッターが日本時間1日土曜午後10時ごろから支障をきたし、一部利用者の間でつながりにくくなる事態が生じました。
これに関し、ツイッターを所有しているイーロン・マスク氏は日本時間2日日曜、ツイッター上において、利用者が1日に読めるツイートの数を一時的に制限したことを明らかにしました。
ファールス通信は、ツイッターの混乱は世界的なものだったとしています。
英紙インディペンデントによりますと、インターネット上の障害をまとめるサイト「ダウンディテクター」の報告では、ツイッターにながらないという報告が一時5000件以上に及びました。
利用者からは、ツイートの閲覧やタイムラインの更新ができなくなった、フォロワーが表示できなくなった、などの情報が寄せられているということです。
マスク氏は、「極端なレベルのデータスクレイピングとシステム改ざんに対処するため」として、認証済みの利用者の閲覧は1日当たり6000件、認証していない利用者は300〜600件に制限したことを明らかにしています。
一方で、認証済み利用者で同8000件、非認証利用者で400〜800件にほどなく引き上げるともしました。
データスクレイピングとは、ウェブサイトからの情報抽出・収集手法の一種であり、これを防ぐ一般的な方法としては、ウェブページへのコンテンツの投稿と記載を制限することが挙げられます。
ツイッターがこれまでに引き起こしたトラブルと同様、今回の障害でも多くのユーザーからこのSNSへの抗議と批判が沸き起こっているほか、マスク氏自身にも強い非難と攻撃が向けられました。
ツイッターのユーザーや閲覧者らは、マスク氏が指揮を執るようになって以来、問題や障害が大幅に増加していると指摘しており、さまざまな専門家も、ツイッターの大幅な人員削減の際にこのSNSが不安定化すると警告していました。
もっとも、マスク氏へのバッシングの高まりは同氏による買収以降継続していることで、決して目新しい話題ではありません。マスク氏はツイッターを買収した直後にも、購入可能なオプションとして青いチェック マークをリリースし、多くのユーザーの間に混乱を引き起こしました。
米国のテクノロジー企業をめぐるさまざまなニュースからは、これらの企業が依然として経済的不況という課題に直面しており、その影響を軽減すべく、従業員や人員の削減、サービスの有料化といった措置を講じていることを示しています。