ドイツ内相、「国内在住イスラム教徒は差別に苦しんでいる」
7月 02, 2023 18:09 Asia/Tokyo
ドイツでは、500万人以上いるイスラム教徒があらゆる種類の差別や人種主義に苦しめられています。
IRIB通信によりますと、ドイツ内務大臣は、「国内にいるイスラム教徒人口は550万人に届こうとしているが、その多くは、生活の中で受ける疎外感や差別、ヘイトに苦しめられている」と強調しました。
ドイツ政府直属の独立調査委員会も、最近発表した報告において、「西側社会でイスラム嫌悪が拡大していることにともない、ドイツ国内でも、マイノリティの中でイスラム教徒が最も大きな圧力にさらされている」と指摘しています。
同委員会はさらに、ドイツ社会でイスラム教徒が受ける差別やヘイトの拡大への対処が必要であるとし、教育施設、学校、警察、官公庁、メディア、観光関連企業などで、イスラム教徒の否定的イメージの拡散にどのように対処するかの講習を実施すべきとしました。
これに先立ち、イスラム恐怖症・ムスリム憎悪に反対するドイツの団体・CLAIMも報告書で、2022年に国内で898件のイスラム教徒に対する差別行為があったと発表しています。
この報告によれば、ドイツでは2022年、1日あたり平均2件のイスラム教徒に対する差別行為が行われていたということです。
CLAIMは、これらの差別行為には言語・身体的攻撃、憎悪拡散、所有物の毀損なども含まれるとしています。
また、ドイツでの差別行為で最も標的になっているのがベールを被った女性であり、その次には学生が挙げられるとしました。