7月 02, 2023 18:28 Asia/Tokyo

イタリア・ローマ州庁舎前で、数百人のホームレスらが住居や就労の権利、社会保障を求めて抗議集会を開催しました。

イタリアでは過去数年間、経済危機の継続により、大量の失業者が出ました。そのうちの多くが、家賃の支払いができずに住処を失い、ホームレスとなっています。

統計によると、過去15年間でイタリアの貧困人口は3倍に膨れ上がり、560万人近くまで増加しました。

 

伊ローマで、ホームレスらが抗議集会 

 

国際通信イランプレスによりますと、これらの人々はナポリ市近郊にある家賃の安いの労働者用住宅に何年も住んだ挙句に、自宅退去を余儀なくされています。

今回の抗議参加者はイランプレスの記者に対し、「弱者に対する圧力は非常に大きく、行政は立ち退き命令で我々を家から追い出そうとしている」と語りました。

 

伊ローマで、ホームレスらが抗議集会 

 

そして、「我々はどこに行けばいいのか、そして自分たちの今後の状況がどうなるかわからない。家賃も払えない。政府は我々の妻子にさえ無慈悲だ」と述べました。

過去10年間のイタリアの経済難はコロナ危機によって悪化し、それにより同国では貧困層やホームレスの人口が増加しました。

 

伊ローマで、ホームレスらが抗議集会 

 

この問題により、イタリアでは若年世代のホームレスが発生しています。伊統計センターによると、イタリアのホームレスの数は10万人に増加したということです。

ホームレスの多くは、路上の段ボール箱やテントで暮らしています。

公式統計では、昨年イタリア各都市で393人のホームレスが死亡しました。

 


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