7月 10, 2023 18:35 Asia/Tokyo

中国への訪問を終えたイエレン米財務長官は、中国の対米姿勢を不公正とし、両国の間に対立があることを強調しました。

米中関係は、台湾問題への介入や半導体の輸出規制といった米国による経済・安全保障上の数々の挑発行為により、悪化しています。

米国政府はこの数か月間、対中関係の修復を追求していると主張してきました。先月にはブリンケン米国務長官が中国を訪問し、同国の政府関係者らと会談しました。しかし、ブリンケン氏の訪中の翌日には、米国艦船が台湾海峡を通過し、バイデン米大統領は習近平国家主席を独裁者と名指ししました。

そうした中、今月6日から中国を訪問していたイエレン財務長官は、9日日曜、同国を後にしました。

 

イエレン米財務長官

 

イルナー通信によりますと、イエレン長官は出国前に北京市内の米国大使館内で記者会見を開き、中国政府の「不公平な経済姿勢」「米国企業に対する懲罰的措置」に言及し、米中間には大きな対立があり、依然として残り続けていると述べました。

イエレン氏はその上で、自身の訪中後に、緊張する米中関係が安定に向かうよう希望するとしました。

この他にも、米国のケリー気候変動担当特使が近く訪中すると伝えられています。

また、習近平国家主席とバイデン大統領による首脳会談も、来たる9月にインドで開かれるG20サミットや、11月に米サンフランシスコで開かれるAPEC首脳会議の際に行われる可能性があります。

 


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