ドイツ紙「世界は第三次大戦に向かっている」
7月 17, 2023 20:52 Asia/Tokyo
ドイツ紙「ユング・ヴェルト」は、先週のNATO首脳会議を振り返り、「国際情勢は再び世界大戦へと向かっている」と記しました。
コラムニストのアーノルド・シェルツェル氏は、同紙に「世界大戦へ向かって」と題した分析記事を寄稿し、先日のNATO首脳会議で3つの防衛戦略が決まったことについて、「間違いなく冷戦時代に我々を回帰させるもの」と指摘し、欧州の安全保障環境を根本から変えるとの認識を示しました。
NATO首脳会議の合意内容についてロシアのペスコフ大統領府報道官は、「極めて危険な過ち」と評し、NATO加盟国はウクライナの安全を保障するかわりに、ロシアの安全保障を損ねていると述べました。
シェルツェル氏は、これまで欧州と北米を勢力圏としてきたNATOが、その攻撃・防衛政策を大西洋を越えて東アジアやその他の地域にまで押し広げようとしていると指摘しました。
シェルツェル氏は自らの主張を裏付ける根拠として、NATOのストルテンベルグ事務総長が12日に、中国の核兵器について「前例のないスピードと規模で拡大している」とし、中国がNATOの安全保障を脅かしていると厳しく批判したことを挙げました。
中国外務省はストルテンベルグ氏のこの発言をうけて、「冷戦時代の思考だ」と非難しました。
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