ブラジルが、ウクライナ戦争の長期化を批判
(last modified Thu, 20 Jul 2023 07:55:03 GMT )
7月 20, 2023 16:55 Asia/Tokyo
  • ブラジルのルラ大統領
    ブラジルのルラ大統領

ブラジル大統領が、ベルギー・ブリュッセルで開催されたEU及び南米諸国による首脳会合で演説し、「世界はウクライナ戦争により疲弊しつつある」と語りました。

ウクライナ戦争勃発から現在すでに約17か月が経過していますが、西側諸国はウクライナ側にさらに多くの武器を送付することで、同国を戦場としたこの対ロシアの消耗激しい代理戦争を推し進めています。

戦争勃発後、NATO北大西洋条約機構の加盟国はウクライナに1,650億ドル相当以上の軍事援助と武器を提供しましたが、その一方でこれらの国々の多くは、深刻な財政問題やインフレに直面しています。

ロシア・スプートニク通信によりますと、EU欧州連合CELAC中南米・カリブ海諸国共同体は共同の首脳会議を開催しましたが、この会議でブラジルのルラ大統領は、ロシアに対する厳しい発言に反対を示して、「世界や各国はすでに、この紛争に疲れ果てている」と述べています。

ルラ大統領はまた、この会合でロシアの行動を非難しようとしたボリッチ・チリ大統領の演説を批判し、「(37歳のボリッチ大統領のような)若い人たちは、おそらくこのような会議に参加することに慣れていないため、性急になりすぎたり行動がより過激になるのかもしれない」としました。

EU及びCELAC加盟国の指導者らは、ブリュッセルでの2日間の首脳会合中に最終声明について長い間合意に到達できませんでしたが、その主な障害の1つとなったのは、ウクライナでの紛争でした。

この報道によりますと、今回出席した国のうち、ロシアの同盟国とされるニカラグアは、ウクライナでのロシアの行動に対する非難決議案に反対票を投じました。一方、ボリビア、キューバ、エルサルバドルは棄権し、ベネズエラは条件を満たさないため投票に参加しませんでした。

 


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