8月 02, 2023 18:04 Asia/Tokyo

サウジアラビアの自主減産実施とナイジェリアの輸出ターミナルにおけるトラブルにより、先月のOPEC石油輸出国機構の産油量は前月より日量84万バレル減少したと報じられています。

ロイター通信によりますと、OPECの今年7月の産油量は日量2,734万バレルで、6月より日量84万バレル減少しました。

この数字は、2021年9月以来の低水準となります。

サウジアラビアは、7月に100万バレル自主的減産すると表明していました。

この措置により原油価格は上昇し、現在は6月末の1バレル71ドルより高い85ドル超で取引されています。

この報道によりますと、輸出増加を理由にアンゴラとイラクが生産を増やしたことで、7月のOPEC生産量の減少は限定的なものとなりました。

一方、サウジアラビアは7月、前月比で日量86万バレル減産しました。

米調査会社・クプラーの統計によりますと、サウジの輸出減少は日量60万バレルということですが、別の機関の統計ではこれより低い数字が示されています。

OPEC加盟諸国のうち、サウジに次いで2番目に減産量が多かったのはナイジェリアでした。英エネルギー大手シェルは7月中旬、輸出ターミナルで漏出の恐れがあるため、ナイジェリアのフォルカドス原油の積み荷作業を一時停止しています。

さらに、北アフリカ・リビアでも一部での抗議デモにより生産が一時停止されていました。

ロイターの原油市場調査は、外部情報筋の輸送データ、リフィニティブ・アイコンの海運取引データ、調査会社のペトロ・ロジスティクスやクプラーのデータ、さらに石油会社関係者、OPEC、コンサルタント業者から得られた情報に基づき集計されています。

 


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