2021年の米議事堂襲撃事件めぐり、指導者の1人に懲役17年の判決
(last modified Sat, 02 Sep 2023 11:46:31 GMT )
9月 02, 2023 20:46 Asia/Tokyo
  • 元米陸軍兵士のジョー・ビッグス被告
    元米陸軍兵士のジョー・ビッグス被告

2021年1月6日の米国議事堂襲撃事件をめぐり裁判を受けていた、「プラウド・ボーイズ」として知られる集団の元リーダーの1人に対し、懲役17年の有罪判決が下されました。

アメリカの報道各社は、元米陸軍兵士のジョー・ビッグス被告が、プラウド・ボーイズのフロリダ支部のリーダーの一人であり、今年5月にも、同じ組織の他のリーダー2名らとともに、扇動共謀罪、公務執行妨害罪、公務執行妨害を意図した共謀罪などで有罪判決を受けていたと報じています。

米国地方判事ティモシー・ケリーは、米国政府の助言に従った判決を下すとともに、ビッグス被告の犯罪が武力による脅迫および、武力行使を通じて政府の行動に影響を与えようとするテロ行為である、との見方を示しました。

 

元米陸軍兵士のジョー・ビッグス被告

 

裁判で検察側は、「プラウド・ボーイズ」が自分たちを当時、大統領だった「トランプ氏の軍隊」と位置づけて、大統領選挙の結果を覆すために「全面戦争」の準備をしていたと指摘しています。

2021年1月6日、米国議会はその前年の11月3日に行われた大統領選挙の結果を確認するために選挙人団の票を数えていましたが、これをめぐりアリゾナ州の投票結果に対して数人の議員が抗議した後、ドナルド・トランプ氏は自らの支持者らに対しデモを行うよう求めました。

この襲撃・暴動では5人が死亡し、議会は一時混乱に陥りました。

しかし、選挙人団の結果を覆す、もしくは米国のトップ政治家を人質にするという襲撃者らの目論見は、最終的に未遂に終わりました。

2021年1月6日に過激なトランプ支持派による米議事堂への攻撃に関連しては、これまでに1000人以上が起訴されています。

 


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