リビア東部の洪水の死者2000人か、　数千人が行方不明

北アフリカ・リビアで数日前から続く大雨の影響で洪水が発生し、ロイター通信は11日月曜、死者が2000人を超えたと報じました。

ロイター通信によりますと、リビアでは北東部の主要都市ベンガジなどが暴風雨に見舞われています。

同国東部を支配する当局の発表によると、東部の都市デルナでは洪水により少なくとも２０００人が死亡しました。

リビア東部を支配するLNAリビア国民軍のアフメド・ミスマリ報道官は、「デルナで上流のダムが決壊し、行方不明者の数は５０００─６０００人に上る」としました。

これに先だち、赤新月社の幹部は「デルナで少なくとも１５０人が死亡し、死者は２５０人に増える可能性もある」と述べており、また目撃証言によれば、デルナでは水位が３メートルに達したとされています。

SNS上には、車の屋根の上に取り残された人々の映像などが投稿されています。

国連が正統性を認める首都トリポリの暫定政権は11日、国際社会に支援を求めました。

リビアは民主化運動「アラブの春」後の混乱で内戦状態に陥り、2020年の停戦後も国家分裂状態が続いています。

また同国ではインフラ基盤がもろく、救助活動を迅速に実施できない恐れが指摘されています。

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