南シナ海で中国が軍事演習開始

南シナ海で、中国の軍事演習が始まりました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　

イギリスの新聞タイムズによりますと、中国の海軍演習の実施への反対にもかかわらず、中国は、西沙諸島の周辺で軍事演習を開始しました。

この報告によりますと、今回の中国の海上軍事演習は、南シナ海におけるアメリカの艦船の駐留に反発する中で行われます。

ベトナム外務省の報道官は、声明の中で、南シナ海の対立している海域でのこの演習の実施に抗議しました。

さらに、オランダ・ハーグの常設仲裁裁判所は、7月12日に、中国とフィリピンの領土問題に関する判決を下します。

中国は、南シナ海のほぼ全域の領有権を主張していますが、この海域の一部を巡って、ブルネイ、マレーシア、台湾、ベトナム、フィリピンと争っています。

フィリピンは南シナ海の領有権問題についてハーグの常設仲裁裁判所に提訴し、7月12日の判決を待っています。

中国政府はこの問題のハーグ裁判所への提訴に反対し、この問題の解決は両者の間で行われるべきだと表明しています。

南シナ海は、国際貿易の要衝であり、調査によれば、石油や天然ガス資源が埋蔵されていると言うことです。