BRICSの拡大発展により、イラン・ロシアに対する西側の圧力が弱まる
1月 09, 2024 18:40 Asia/Tokyo
米国際情報サイト・ブルームバーグが、「BRICS新興経済国グループの加盟国数が倍増したことにより、イランやロシアに対する西側の圧力が弱まることになるだろう」と報じました。
ブルームバーグは8日月曜、「BRICSはイラン、サウジアラビア、UAEアラブ首長国連邦、エジプト、エチオピアの加盟によりその影響力が高まり、その結果ロシアやイランなどの国に対する西側諸国の圧力が減少するだろう」と報じています。
また、ブルームバーグによりますと、BRICSの加盟国の間で見解が一致している事項の1つは、新興国が様々なプロジェクト向けのより資金の確保を必要としており、さらにこれらの資金は西側の法律ではなく加盟国の国内法に従って支払われるべきであると望んでいることである、ということです。
さらに、「中国・上海に本部を置く新開発銀行はBRICS銀行とみなされている。現在はルセフ元ブラジル大統領がこれを運営しており、同銀行が提供するサービスの一つにか加盟国の通貨による長期融資の提供がある。このサービスは米国の制裁が及ばない範囲で別の金融ルートを構築するための第一歩である」と報じられています。
BRICSは当初、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカで構成されていましたが、2024年1月からはサウジアラビア、UAE、エジプト、エチオピアとともに、イランが正式に新加盟しました。
これらの国に加えてアルジェリア、バーレーン、クウェート、モロッコ、パレスチナの5か国も最近、BRICSへの加盟の意向を表明しています。