国連事務総長、「イスラエルのラファ攻撃は筆舌に尽くしがたい結果を伴う」
(last modified Thu, 08 Feb 2024 12:42:30 GMT )
2月 08, 2024 21:42 Asia/Tokyo
  • グテーレス国連事務総長
    グテーレス国連事務総長

グテーレス国連事務総長が、パレスチナ・ガザ地区南部ラファに対するシオニスト政権イスラエルの攻撃計画に懸念を示し、この攻撃の結果は筆舌に尽くしがたい結果となるだろうと述べました。

イスラエルはラファの安全は確保するとして190万人のガザ市民の避難を促しましたが、その言葉に反してラファなどに激しい爆撃や攻撃を行っています。

イスラエルによるガザ住民への大量虐殺は昨年10月7日に始まり、米国の外交・軍事的支援を受けて続いている形となっています。国連は消極的なアプローチをとり続けただけで、これまで単に懸念表明を繰り返すだけに留まっています。

グテーレス事務総長は7日水曜、国連総会において、ガザでの大量虐殺とイスラエルの犯罪への言及は回避したものの、そのような行為は筆舌に尽くしがたい地域的影響をもたらし、人道上の悪夢を増大させるとしました。

パレスチナ自治政府のリヤド・マンスール国連大使は、国連安保理の今期議長に宛てた書簡の中で、ガザ戦争における安保理の行動や姿勢を批判し、「安保理が散発的な発言を続ける中、ガザ戦争ではさらに多くのパレスチナ人がイスラエル軍によって殺害されている」としました。

パレスチナ自治政府のリヤド・マンスール国連大使

西側諸国がアメリカと足並みを揃え、自らの経済的利益を守るために公然たるパレスチナ人虐殺に目をつぶり沈黙する中、自由な思想を持つ欧州の一部の人々はイスラエルの犯罪を批判し続けています。

アイルランド選出のクレア・デイリー欧州議会議員は「ガザでの大量虐殺が続いており、EUがその共犯者であることは万人が知るところである」と述べました。

また、イスラエルの対ガザ戦争に対するEUの無策ぶりを強く批判し、「ガザでは大量虐殺が起きている」と強調しました。

クレア・デイリー欧州議会議員

イギリスでは7日水曜、首都ロンドン、ケンブリッジ、ニューカッスル、グラスゴーなどの各都市でシオニスト政権の犯罪に抗議する数千人規模のデモが開催されました。

 

ガザにあるパレスチナ保健省は最新の統計で、ガザでのイスラエルによる虐殺開始以来、約2万8千人のパレスチナ人が殉教したと発表しました。

 


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