英ケンブリッジ大の学者らが、断食の利点・効果に関する新たな研究結果を発表
2月 10, 2024 20:09 Asia/Tokyo
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英ケンブリッジ大の学者らが、断食の利点・効果に関する新たな研究結果を発表
英ケンブリッジ大学の科学者らがある研究において、断食が新たな方法で慢性炎症を軽減することを確認しました。
この研究は、カロリー摂取制限および断食の健康上の利点に関するこれまでの研究結果を裏付け、その信憑性をさらに強化するものです。
断食が身体の健康にもたらす利点は、医学および科学面から証明されています。これらの利点や効果としては血圧や血糖値を下げる作用、解毒、炎症性疾患の解消、脂肪の分解などが挙げられます。
イギリスに本拠地を置く医療メディカルニュースサイト「メディカル・ニュース・トゥデイ」によりますと、ケンブリッジ大学の科学者らは最近、生命科学の幅広い分野の研究論文を刊行している査読付き学術雑誌「セル・リポーツ」誌に掲載された断食の利点に関する論文において、断食により血中のアラキドン酸と呼ばれる化学物質のレベルの上昇度および、この物質による炎症の発生と悪化の阻止具合について説明しました。
論文を執筆した科学者らによると、この物質はアスピリンなどの薬剤の有益な効果の一部を分散を推進する可能性があるということです。
科学者らはこれまでに食事、特に高カロリーの食事が、体内の慢性炎症に関係がある肥満、2型糖尿病、心臓病などの病気のリスクを高める可能性があることを解明してきました。
この研究チームのリーダ―を務めるクレア・ブライアント教授は「この研究に基づけば、カロリー摂取制限による健康上の利点に関するこれまでの知識を補強し、定期的な長期絶食がこうした疾患に関連する慢性炎症の軽減に役立つ可能性があることを示唆している」と述べています。
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