世界の著名な作家1000人が、イスラエルの文化機関をボイコット
(last modified Thu, 31 Oct 2024 08:07:21 GMT )
10月 31, 2024 17:07 Asia/Tokyo
  • 左からサリー・ルーニー氏、レイチェル・クシュナー氏、アルンダティ・ロイ氏
    左からサリー・ルーニー氏、レイチェル・クシュナー氏、アルンダティ・ロイ氏

世界の1000人以上の作家らが声明を発表し、パレスチナ人の権利を侵害しているシオニスト政権イスラエルの文化機関に協力しない姿勢を表明しました。

【ParsToday国際】この声明には、アイルランドのサリー・ルーニー氏、アメリカのレイチェル・クシュナー氏、インドのアルンダティ・ロイ氏などが名を連ね、「イスラエルの文化機関との協力は差別的な政策や慣行の是認につながり、それが占領、アパルトヘイト、大量虐殺の正当化につながる」とし、イスラエルの文化機関やイベント、出版社と協力しないと言明しています。

サリー・ルーニー氏は、2017年に初の小説『カンバセーションズ・ウィズ・フレンズ』が、2018年にも『ノーマル・ピープル』が出版されて名声を博しました。最近では新刊『間奏曲』を著したルーニー氏は、長年にわたりパレスチナ人の権利擁護を訴えており、2021年にはイスラエル出版社に対する自身の3作目の小説『美しき世界よ、おまえはどこに』のヘブライ語翻訳権の売却を拒否していました。

ルーニーは今年初め、英文学賞であるPENピンター賞を受賞した際、ガザに関するスピーチを行い、賞金をPCRF・パレスチナ子ども救済基金に寄付すると述べました。

今回の声明ではまた、「国際法に規定されているパレスチナ人の不可侵の権利を認めようとしない機関は制裁を受けることになる」「過去には、南アフリカの無数の反アパルトヘイト作家が同様の立場を表明した。それは、人間の良心というものがアパルトヘイトや現代の難民大量発生に無関心でいること、またイスラエルの機関との交流を許さないからである」としました。

今回の声明の他にも、最近ではスペインの芸術家や学者ら300人以上が、同国のペドロ・サンチェス首相に宛てた公開書簡の中で、「イスラエルとの軍事関係を維持する限り、この政権による無辜のガザ市民の殺戮の共犯者だということになる」と警告しています。

昨年10月には、多数の著名なハリウッド俳優がバイデン米大統領に宛てた書簡でガザ地区での停戦を要請し、「我々は、沈黙を決め込み何もしなかった、と後世の人々から責められたくない」と表明しました。

ガザ戦争勃発から1年が経過する中、世界の多数の作家や芸術家らは西側メディアの覇権の崩壊、またその結果として、ガザ市民への支援とイスラエルの犯罪への非難に国際世論を同調させる上で重要な役割を果たしてきています。

 


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