アメリカの世紀の終焉:永遠の戦争と米の権力の衰退
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オーストラリア人アナリストで研究者、作家でもあるジェフリー・ロバートソン(Jeffrey Robertson)氏が、西アジアにおける「永遠の戦争」の繰り返しは、米国の世界的な権力の衰退と東アジアにおける同盟の弱体化につながる可能性がある、と警告しました。
(last modified 2025-10-27T05:05:03+00:00 )
10月 14, 2025 19:34 Asia/Tokyo
  • ドナルド・トランプ米大統領
    ドナルド・トランプ米大統領

オーストラリア人アナリストで研究者、作家でもあるジェフリー・ロバートソン(Jeffrey Robertson)氏が、西アジアにおける「永遠の戦争」の繰り返しは、米国の世界的な権力の衰退と東アジアにおける同盟の弱体化につながる可能性がある、と警告しました。

西アジアと中南米における米国の軍事的、政治的行動がもたらす可能性のある結果を分析しているロバートソン氏は、分析ウェブサイト「パールズ・アンド・イリテーション(Pearls and Irritations)」内の記事において「西アジアで新たな戦争が起これば、アメリカの同盟国が払う代償が耐え難いレベルまで上昇し、極東アジアにおけるアメリカの立場が危うくなる可能性がある」と述べています。

また、韓国が国連安保理で対イラン制裁延長決議の採決を棄権したことに触れ、こうした立場表明が米国との同盟に伴う代償を韓国が認識していることの表れだとし、「西アジアで新たな戦争が起これば、極東アジアのエネルギー危機を招くだけでなく、米国の同盟国の戦略的独立性も脅かされるだろう」と付け加えました。

さらに、西アジアと中南米における米国の行動について、成功、失敗、そして妥協という3つのシナリオを挙げるとともに、これら3つのシナリオ全てが「アメリカの世紀の終焉」の兆候を示していると述べています。

加えて「ベトナム、イラク、アフガニスタンでの経験は、アメリカの壮大な計画が安定につながることは稀であり、最終的には米国に政治、経済、そして道義面で大きな出費を強いることを示している」と強調しました。

ロバートソン氏は最後に「西アジアにおける新たな戦争のたびに、アメリカは疲弊と消耗の泥沼に陥り、韓国を含むアメリカの同盟国は米国への追従あるいは自国の国益固守という難しい選択を迫られる。このような状況下で、アメリカの侵略政策の継続は『世界的帝国の漸進的な崩壊』につながる可能性がある」と結んでいます。

 

 


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