イラン・ロシア経済関係におけるドルの終焉、ロシア貿易商がイラン市場に接近
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ロシア・イラン貿易評議会のレオニード・ロゼチコ(Leonid Lozhechko)議長が「イランとロシアは、法律の整備、貿易インフラの整備、技術、農業、南北輸送の分野での協力拡大を目的に、経済関係の深化を目指して新たな措置を講じた」と語りました。
(last modified 2025-10-20T10:42:30+00:00 )
10月 20, 2025 19:40 Asia/Tokyo
  • イラン・ロシア経済関係におけるドルの終焉、ロシア貿易商がイラン市場に接近
    イラン・ロシア経済関係におけるドルの終焉、ロシア貿易商がイラン市場に接近

ロシア・イラン貿易評議会のレオニード・ロゼチコ(Leonid Lozhechko)議長が「イランとロシアは、法律の整備、貿易インフラの整備、技術、農業、南北輸送の分野での協力拡大を目的に、経済関係の深化を目指して新たな措置を講じた」と語りました。

ロゼチコ議長は、カスピ海商工会議所による第22回国際通商協力評議会会合で「ロシア・イラン貿易評議会では、戦略的な計画に基づいて二国間協力を推進し、新技術、通信、医療、特にサイバーセキュリティの分野における関係発展を重要な優先事項として追求している」と述べています。

【ParsTodayイラン国際】IRIB通信によりますと、ロゼチコ議長は二国間貿易拡大の重要性に言及し、「ロシアからイランへの輸出の大部分は、穀物、木材、油糧種子、化学薬品、アルミニウム、石炭、鉄鋼であり、イランはロシアにスペアパーツ、エネルギー製品、セラミック、セメント、農産物を輸出している。両国間の貿易総額の約60%は農産物が占めている」とコメントしました。

また、「今回の会合にはロシアの産業貿易省、経済発展省、農業省、そして両国の銀行の代表者が出席する」とし、「現在、イラン・ロシア間の貿易量の80%以上がイラン・リヤルとロシア・ルーブルで行われており、これは経済的自立および、第3の通貨への依存度の低減に向けた大きな一歩である」と語っています。

一方、ロシア連邦商工会議所のディミトリー・クロチキン(Dimitri Krochkin)副会頭は、新たな国際経済体制におけるカスピ海沿岸地域の戦略的位置づけに言及し、「豊富なエネルギー資源、輸送ルート、そして独自の地政学的立地を有するカスピ海は、世界経済発展の主要な拠点の1。国際南北回廊は、カスピ海地域を世界輸送の多面的な中継輸送ルートへと変貌させ、イラン、ロシア、アゼルバイジャン、カザフスタン、トルクメニスタン間の交流拡大に必要なプラットフォームを提供する可能性を秘めている」と述べました。

さらに、イラン市場に対するロシア企業の関心の高まりに触れ、「イランは農業、テクノロジー、エネルギー分野で大きな潜在力を秘めている。イランとEAEUユーラシア経済連合間の自由貿易協定の締結、そしてイランがBRICS新興経済国グループに加盟したことにより、両国の民間部門間の協力に新たな展望が開けた」とコメントしています。

クロチキン副会頭は最後に、過去2年間でカスピ海諸国間の経済交流が80%増加したことに触れ、「税関、物流、インフラ整備の分野における連携強化により、カスピ海地域はユーラシアにおける経済成長と安定の主要軸の一つとなりうる。カスピ海沿岸諸国間の経済交流は、持続的な成長、投資の増加、そして技術協力の拡大につながる、一貫性のある継続的な連鎖として継続される必要がある」と結びました。

 

 


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