北米経済ニュース | 米国経済の不透明な状況からイラン・キューバ間通商協力の拡大まで
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不透明なアメリカ経済
最近の経済データから、米国経済の不確実な状況と、将来に対する消費者の信頼度の急激な低下が明らかになっています。
米CNNは最近、「政府閉鎖による中断を経て発表された新たな経済指標は米国経済の暗澹たる現状を示している」と報じました。
【Pars Today国際】インフレ率の上昇と消費者の信頼度の低下により、米国経済の将来に対する懸念が急激に高まっています。
複数の報道によりますと、去る6月の米国の年間インフレ率は2.7%で、その前月の5月から大幅に上昇しました。この上昇は、国内市場における価格に課された関税の影響を受けていることはもはや明らかです。
こうした状況の中、先月における消費者の信頼度は去る4月以来の最低水準に落ち込み、世論調査からは米国民が雇用の見通し、生活費、経済全体の状況について深い懸念を抱いていることが明らかになりました。
UAE、カナダに500億ドルを投資
一方、UAEアラブ首長国連邦はカナダとの投資協定を締結しました。UAE投資省の公式発表によりますと、同国は戦略的枠組みに基づき、カナダ経済に最大500億ドルを投入する予定です。この500億ドルの投資は、二国間貿易額として巨額であると同時に、UAEが原油依存から知識ベース型経済へと戦略的転換を進めていることを反映しています。
イランとキューバ、共同投資機会の創出を目指す
その他のニュースによりますと、イラン商工会議所のサマド・ハサンザーデ会頭は同国通商代表団とともにキューバを訪問中、キューバ国内商業大臣との会談において、イランがあらゆる産業分野、農業技術、食品産業、医薬品、鉱業、観光、製油所、石油・ガスなどにおいて優れた能力を有していることを踏まえ、二国間経済協力の拡大を歓迎するとともに、「イラン商工会議所は、わが国の大規模経済企業の経営者である会員の力を借りることで、キューバ政府の提案事項に沿って幅広い活動を実施できる」と語りました。
これに対しキューバ国内商業大臣も、2025年にキューバ首都ハバナで開催された国際博覧会におけるイラン・パビリオン訪問に言及し、「キューバが貿易分野で示している既存の機会と柔軟性に着目すると、両国間で新たな企業を設立し共同経済活動を拡大する機会が存在する」と述べています。

