ニュース|イラン外相;「米国の行動により国際関係は力中心に変貌」/ガザでの停戦継続の必要性
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アラーグチー・イラン外相が「国際法と国際体制は、国際関係における力の行使というアメリカの行動傾向の影響を受けている」と語りました。
(last modified 2025-12-03T11:33:06+00:00 )
12月 03, 2025 19:57 Asia/Tokyo
  • イランのセイイェド・アッバース・アラーグチー外相
    イランのセイイェド・アッバース・アラーグチー外相

アラーグチー・イラン外相が「国際法と国際体制は、国際関係における力の行使というアメリカの行動傾向の影響を受けている」と語りました。

セイイェド・アッバース・アラーグチー外相は2日火曜夜のインタビューで、「米国の動向の影響を受けて、国際関係は法に基づく国家から力に基づく関係へと変化してしまった」と述べています。

【ParsTodayイラン】アラーグチー外相は「これは、恣意的な軍事介入や、彼らが望む場所でのテロ作戦実行に表れている。今日我々が目の当たりにしている事態は、世界規模で強い懸念を引き起こしている」と付け加えました。

また「現在交渉開始の障壁となっているイラン・米国関係における問題の主因は、米国の押し付け的で過剰な要求に基づくアプローチにある」とし、「米国側が相互利益に基づくバランスの取れた公正な合意への用意を示すなら、イランとしても間違いなくこの問題を検討するだろう。我々が協議の場から離席したことは一度もない。それは、外交が我々のアプローチと原則の不可欠な部分であるからだ」と語っています。

元EU外務政策上級代表が逮捕

米政治専門ポリティコは関係筋の情報として、「元EU外務・安全保障政策上級代表のフェデリカ・モゲリーニ氏および、欧州対外行動庁前事務総長(2021-2025年)のステファノ・サンニーノ氏が2日火曜汚職捜査で逮捕された」と報じました。この逮捕は、EUの若手外交官研修プロジェクトにおける不正行為の可能性を捜査している欧州検察庁の要請によるものです。

NATO事務総長:「ウクライナの加盟についてはまだ合意成立せず」

一方、NATO北大西洋条約機構のマルク・ルッテ事務総長は「全てのNATO加盟国がこの組織へのウクライナの加盟に賛成しているわけではない」とした上で、「ウクライナのNATO加盟には、すべての同盟国の合意が必要だ」と述べました。

プーチン大統領:「欧州が戦争を望むなら我々は準備万端」

この点に関して、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は2日火曜、「もしヨーロッパが戦争を望むなら、我々は今準備万端整っている。ヨーロッパの要求はロシアには受け入れられない」と語りました。さらに「ヨーロッパ諸国には和平案がなく、彼らは戦争を支持している。ヨーロッパ諸国はいずれも我々に対し、ウクライナ問題関連の協議の放棄を求めてきていない。逆に、彼ら自身がロシアとの接触を停止した格好だ。ヨーロッパがウクライナ和平案において提案している変更内容は全て、このプロセスの妨害を目的としている。ヨーロッパ諸国はロシアに条件を課そうとしているが、我々はこれを拒否する」と述べています。

国連総会議長:「ガザ停戦は継続されるべき」

さらに、パレスチナ・ガザからの報道によりますと、アンナレーナ・ベアボック国連総会議長は2日火曜、パレスチナ問題に関する国連総会での演説で、シオニスト政権イスラエルが様々な口実でガザ停戦に違反していることに言及し、「ガザ停戦は継続され、敵対行為は恒久的に終結すべきである」と宣言しました。さらに「78年が経過したが、パレスチナは未だ国連の正式加盟国として承認されておらず、パレスチナ市民は否定できない自らの権利、特に自決権を奪われている」と付け加えました。

 

 


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