北朝鮮の5度目の核実験
北朝鮮が5度目の核実験について、アメリカの敵対政策に応えたものだとしました。
ヴァガーリー解説員
北朝鮮は、アメリカとその同盟国は、北朝鮮を主権と防衛の権利を持った核大国として認めようとしていないと考えています。北朝鮮はさらに、核実験を、北朝鮮の人々と労働党による、アメリカと敵対勢力への強い一撃だとしました。
北朝鮮が新たな核実験を行った一方で、アメリカとその同盟国、つまり韓国と日本は、経済や貿易の分野で、北朝鮮に対する圧力を依然として拡大しています。北朝鮮は核・ミサイル実験はアメリカの拡大する軍事的脅威に対する抑止力の強化として行われていると考えています。
朝鮮半島沖で繰り返されるアメリカと韓国の軍事演習、さらに同盟国内でのアメリカ軍の駐留拡大は、北朝鮮がアメリカに標的にされていると考える根拠です。このため、北朝鮮は、アメリカの敵対政策の終結を強調すると共に、抑止力の強化を強調しています。
西側の一部情報筋も、北朝鮮は国際社会の支持を取り付け、経済状況の回復を目指し西側から利権を得るために、世界的な警告にもかかわらず、たびたび核・ミサイル実験を行っていると考えています。こうした中、アメリカ軍9万人以上が駐留する日本と韓国は、北朝鮮の核・ミサイル実験の力をはかることで、北朝鮮は単に力を誇示するためにこうした実験を行っているのではなく、アメリカからの危険を十分感じているという結論に達しています。
一方で、中国は北朝鮮の核・ミサイル実験は、アメリカにとって地域での軍備の増強と共に、中国を包囲するために必要な口実となっていると考えています。これは中国政府が、THAAD配備など、日本や韓国の軍事力を増強させているアメリカの主な目的は、中国をけん制することにあると考えていることを意味します。このため中国は、北朝鮮にこうした実験を停止させようとする西側からの圧力を逃れるために、これらの実験を認めないと表明しました。
北朝鮮の同盟国と見なされるロシアもまた、北朝鮮の新たな核実験を非難し、これに関して、西側を支持しています。こうした中、西側はこのような中国やロシアの立場を、西側の圧力を軽減するための見せ掛けの行動に過ぎないとしています。
いずれにせよ、政治評論家は、脅迫を受けたり、それを感じたりしている全ての国の抑止力の強化は、国際法規に基づき認められていると考えています。このため、北朝鮮の見解ではアメリカとその同盟国は単に、様々な軍事演習を実施し、北朝鮮に脅威を作り出すことで、単に朝鮮半島の危機を煽っているとされています。この危機は最終的に、北朝鮮との緊張の最前線にいる日本や韓国をはじめとするどの国の利益にもならず、北朝鮮との緊張が続くだけです。中国外務省も、朝鮮半島の情勢不安や混乱、あるいは戦争の勃発はどの国のためにもならないと表明しています。