西側の思想家が考える預言者ムハンマド(5)
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偉大な人物は、通常、2つの方法によって知られています。ひとつは、彼らが残した作品や遺産における思想を参照することです。預言者ムハンマドの大きな奇跡である聖典コーランは、預言者の精神性に溢れた人格や真性を具現するものです。もうひとつの方法は、その人物について書かれた思想家や哲学者の作品を参照することです。
(last modified 2025-06-22T07:17:28+00:00 )
10月 22, 2016 16:04 Asia/Tokyo
  • 西側の思想家が考える預言者ムハンマド(5)

偉大な人物は、通常、2つの方法によって知られています。ひとつは、彼らが残した作品や遺産における思想を参照することです。預言者ムハンマドの大きな奇跡である聖典コーランは、預言者の精神性に溢れた人格や真性を具現するものです。もうひとつの方法は、その人物について書かれた思想家や哲学者の作品を参照することです。

ドイツの中東学者、アンネマリー・シンメルは、預言者ムハンマドに関する著書の中で、この神の預言者に対する西側の敵対を、悲しむべきことだとしています。シンメルはこの作品の中で、イスラムの預言者の人間的、精神的な姿を示し、この人物に対する西側の誤ったイメージを改め、彼は慈悲深い預言者だったとしています。シンメルは次のように記しています。

「神から人々を導くために遣わされた人物は、崇高な性質を持つ、賞賛に値する人間であるはずだ。ムハンマドは幼少の頃から、メッカの偶像崇拝を拒み、同じ年頃の友人たちの遊びにも参加しなかった。実際、ムハンマドに従うことは、彼が全く過ちを起こさず、その清らかな魂が罪で穢れるのを許さなかったという点で重要である。ムハンマドは欲望を抑えることのできる完全な人間であり、生涯において、正しい行動と考え方により、神の教えを実践し、悪魔の誘惑に負けることもなかった。預言者ムハンマドは、当時広まっていた宗教よりもさらに崇高なものを探求し、瞑想していた際、突然、神の啓示を下された。ムハンマドは類まれなる人格を有しており、学者たちは、預言者ムハンマドの高い地位に敬意を表すため、彼を、他の政治家や宗教指導者と比べるべきではないと強調している」

シンメルは、イスラムの文明と文化に関して詳しく研究した上で、イスラムを、預言者による大きな贈り物と呼び、西側メディアのプロパガンダが広がる中で、次のように語っています。「西側のメディアが、イスラムの教えを否定的に見ていることは残念である。イスラムは崇高な教えであり、より詳しく正確に注目される必要がある。ムハンマドの教えは、多くの人間の心を魅了する、平和、平穏、公正の宗教である。この宗教は、テロや人間の殺害を非難している」

シンメルは、研究を行っている間、さまざまな言葉や表現によって、イスラムの預言者の一門に敬意を表してきました。「預言者ムハンマド」という本の序文では、次のように語っています。

「この本は、イスラムの預言者の人格に対する、私の40年に及ぶ関心の結実です。預言者への敬意、その崇高な地位、そして詩などの文学におけるその地位の記述が、この本を記すきっかけとなりました。ドイツの出版社に薦められ、預言者への賞賛を本にまとめ、その美しい性質について記しました」