国連の新事務総長が、世界の様々な問題に関して見解提示
1月 03, 2017 19:25 Asia/Tokyo
国連のグテーレス新事務総長が、「欧米の市民、とくにアメリカの人々は現在の状況に疲れており、異なったアプローチを求めている」と語りました。
1日日曜から新事務総長に就任したグテーレス事務総長は、ポルトガルの雑誌のインタビューで、世界の重要な出来事や問題についての自らの見解を提示しました。
また、大統領選挙後のアメリカ社会など、西側の最近の出来事について触れ、「もしアメリカの責任者が人々の要求を無視し続け、以前のアプローチを継続しようとするなら、更なる問題に直面するだろう」と述べました。
さらに、「欧米の先進国の一部の産業地域で、多くの仕事が失われており、新しい職業になじめない一部の社会階層が被害を受けている」と述べました。
グテーレス事務総長は、「このような状況の結果、人々による現在の政治体制に反対する大きな波が形成されており、彼らは、政治家が自らの権力を維持することだけを考えていると見ている」と述べました。
また、シリア問題は現在最も懸念すべき問題だとし、イラク、スーダン、コンゴの状況は次に優先すべき問題だとしました。
さらに、気候変動の問題は国際社会の前に横たわる深刻な問題のひとつだとしました。
グテーレス事務総長はその一方で、アメリカのトランプ次期大統領がパリ合意を破棄する公約を掲げていた、としました。この行為は、パン前事務総長が自らの最も重要な成果と見なすパリ合意を著しく損なう行為です。
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