アルジェリアが、核実験を理由にフランスを提訴希望
2月 13, 2017 17:37 Asia/Tokyo
アルジェリアのある人権団体が、同国でフランスが行った核実験による被害を理由に訴訟を起こそうとしています。
エジプトのニュースサイト、アルヨウムサービウによりますと、アルジェリア人権協会は、同国のサハラ砂漠南部におけるフランスによる核実験実施の57周年記念日に際し、12日日曜、声明を発表し、「フランスは、アルジェリアを植民地支配していた時代に、イスラエルと共にアルジェリア国民に対して行った核実験という犯罪の責任を正式に認め、その物的、精神的な被害を償うべきだ」と表明しました。
アルジェリア人権協会はまた、自国の政府機関や国際機関に対し、多数のアルジェリア国民の死亡につながったフランスの核実験を理由にフランスを提訴するよう求めています。
フランスは、1960年から1966年までの期間に、アルジェリアのサハラ砂漠南部で17回にわたる核実験を行いました。
これらの核実験で発生した放射能により、およそ4万2000人が死亡したほか、数千人が被爆し、アルジェリアの自然環境に甚大な被害が及んでいます。
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