国連事務総長が、世界での危険な瞬間の発生について警告

国連のグテーレス事務総長が、世界の歴史における非常に危険な瞬間の発生について警告しました。

イギリスの新聞ガーディアンによりますと、グテーレス事務総長は世界の現状を、きわめて混沌としたものだとし、これを第一次世界大戦開始前の状況と比較しました。

また、「世界が衝突の拡大に負けないよう、ヨーロッパ諸国の団結は必須だ」と語っています。

さらに、「危険の増大を阻止できる唯一の方法は、多国間協力を再度約束することだ」と述べました。

グテーレス事務総長はまた、「世界はもはや一極的、あるいは二極的な支配のもとには収まっていないが、いまだに多極化の状態にもなっていない。世界の現状は、多くの側面から見て混沌としている」としています。

さらに、アメリカの選挙では、当選を狙うあまり民主主義的な価値観が無視されているとして、警告を発しました。

アメリカのトランプ新政権は、多極的な統治や世界の難民への寛大なアプローチといった、国連の掲げる基本原則の多くに、公然と反対しています。