韓国新政権、ＴＨＡＡＤ配備を妨げる

アメリカと韓国の前政権が、ミサイル迎撃システムＴＨＡＡＤの早急な稼動を明らかにしていた中で、韓国の新政権は新たな調査により、ＴＨＡＡＤ配備計画を妨げています。

イルナー通信によりますと、中国とロシアによるくり返しの抗議により、韓国のムンジェイン新大統領は、これらの国との緊張を高めるつもりはなく、このため、ＴＨＡＡＤ配備を一時停止する指示を出しました。

ムン大統領個人は、ＴＨＡＡＤ配備に関する調査を要求しており、ＴＨＡＡＤ稼動が行われる前に、環境に関する調査を行うよう指示しました。

韓国国防省は、配備地ソンジュでのＴＨＡＡＤに関する環境調査は、今週から開始されるとしました。

また、７日水曜に発表した声明では、「この調査は完遂されるべきであり、このため、近い将来のＴＨＡＡＤの稼動はない」としました。

これ以前に、地元住民の多くも、ＴＨＡＡＤ配備の中で大規模な抗議集会を行い、ＴＨＡＡＤのレーダーとその健康に対する影響に懸念を示しました。

中国はＴＨＡＡＤの韓国配備に反対した後、韓国に対して経済的圧力を行使し、これが続けば、韓国にとっておよそ２００億ドルの損失が出るといわれています。