テロ組織モナーフェギン、テロとの戦いの主張者の傘下
フランスの首都パリは、ここ数年、何度かテロの標的となり、死者を出してきました。そのパリで、イランの反体制派テロ組織モナーフェギンの年次総会が開催されました。
およそ1年前にも、サウジアラビアのトゥルキー・ファイサル情報長官が出席し、同様の会合がパリで行われました。
トゥルキー・ファイサル長官は、パリの会合で、モナーフェギンに対し、イランに対する勝利に向けた全面的な支援を約束しました。現在も、アメリカの新聞、ワシントンタイムズは、モナーフェギンの会合をライブで伝え、次のように伝えました。
「このテロ組織と共に、イランにおける政権交代は近い」
1979年のイスラム革命勝利の当初から、モナーフェギンは、武力の行使やテロにより、多くの犯罪を行ってきました。モナーフェギンのメンバーは、1979年から81年の間に多数の体制責任者や革命勢力、一般の国民を暗殺し、これらすべての犯行を認めました。1981年6月のイスラム共和党事務所に対する爆弾テロ、1988年7月の集団での武力行使の計画、1992年4月の13カ国におけるイラン大使館や領事館への攻撃、1994年6月のイマームレザー聖廟での爆弾テロは、モナーフェギンが、アメリカやフランス、その他の国の支援を受けて行った措置であり、イマームレザー聖廟の爆弾テロでは25人が殉教、70人が負傷しました。
イギリスの新聞、インディペンデントは、イランに対するテロへのアメリカの支援の一角について、次のように伝えています。
「テロ組織へのアメリカ政府の式年所は、ブッシュ政権時代に最高潮に達し、その政策がオバマ大統領の支持を得て続けられた。オバマ大統領は、2008年、イランのイスラム体制に敵対するグループへの支援に4億ドルの予算をあてた」
モナーフェギンは、数年前まで、アメリカとEUのテロ組織のリストに加えられていましたが、アメリカは、この組織をテロ組織のリストから外し、大規模な支援を行っています。現在も、アメリカの政府高官は、この組織の過去のテロ行為について、何の情報も持っていないかのように振舞っています。2004年6月、アメリカの当時のラムズフェルド国務長官が、モナーフェギンのメンバーを保護対象としたとされています。アメリカの著名なジャーナリスト、シーモア・ハーシュ氏は、少し前、「モナーフェギンは、ブッシュ政権時代、アメリカで軍事訓練を受けていた」としました。
アメリカのNBCテレビも、2012年、イスラエルはモナーフェギンのメンバーを、イランの核科学者暗殺のために訓練したと伝えました。
このような経歴により、パリの会合は、アメリカ、イスラエル、サウジアラビア、その他の一部のテロの支援国の代表団による連帯の表明、支援のためのひとつの機会になっています。こうした支援や戦略的な過ちは、この数十年、その悪影響を、イラン、その後のイラクにおけるモナーフェギンの一連の行動において明らかにしてきました。この期間、こうした流れは、フランス、イスラエル、アメリカのテロ組織への支援によって、地域で再び繰り返されています。
モナーフェギンとその支持者によるパリの会合は、フランスをはじめとするヨーロッパ諸国が、テロに苦しみ、テロへの懸念によって、テロ対策に向けた強い決意を主張している中で行われています。彼らは実際には、これに関して透明な態度を取っていません。
フランスは、テロ支援の道を進むことによって、数千人の罪のない人々を殺害する者たちに歩み寄っています。現在、テロリストの会合を主催する国々は、戦略的な過ちを犯しており、その流れが、世界をテロに巻き込んでいます。イランで1万7000人の殉教者が出たことは、この事実を物語っているのです。