イギリスで、ホームレスの子供の数が増加

最新の統計から、イギリスにおいて一時的な滞在場所などで暮らすホームレスの子供の数が、この３年間で４０%増加したことが明らかになりました。

イギリスの新聞インディペンデントによりますと、イギリスでは、定住場所がないことから一時的な滞在施設などでの生活を余儀なくされている子供の数は、２０１４年以来３万２６５０人に増加しています。

この統計が発表されたことから、イギリスでは住宅事情に関する懸念が増大しています。

イギリス労働党による影の内閣の住宅大臣は、同国内におけるホームレスの子供たちが危機的な状況にあるとし、「このような状態は、現職のメイ首相による政権の恥辱の元凶である」と語りました。

同大臣はまた、「このような危機は、過去７年間の保守政権による政策決定の直接的な結果である」と述べています。

さらに、「このような決定により、低所得者にとって適切な住宅の数が最も少なくなった。住宅分野で活動する慈善団体の予算も大幅に減少した」としました。

イギリスの住宅関連の慈善団体における調査部門の責任者を務めるケイト・ウェッブ氏は、一時的な滞在施設に身を寄せる家族が大幅に増加したことに触れ、「こうした公共の一時的な滞在施設の状況は劣悪であり、安全なものではなく、これらの施設の滞在者はそこに子供を１人にしておくことができない」と語っています。